GMOクラウド ALTUS Basicでubuntu

GMOクラウド ALTUS Basicを契約してみた。
ミニサーバーというワンコイン・プランがあり、1コアCPU、メモリ512MB、ディスク20GB、帯域が3Mbpsだが、税抜き月額500円。
結論からいうと,SSH接続で快適に使用できるが,Webインターフェースが最悪で,タイムアウトでサーバーの操作に失敗する。
値段が安く,メールのお問い合わせに対する返信が早いので,実験用としてのみおすすめする。
Webインターフェースは、2種類あって、わかりにくいが、アカウントにログインすると、まずはALTUSポータルになる。
1 メニューでBasicシリーズを利用開始した後、設定管理を選択
2 プルダウンで、ファイアーウォール(セキュリティグループ)を選択し、新規作成。
  その後,受信設定をクリックして、おまかせでSSHを追加する。
3 プルダウンで、仮想サーバーを選択し、ミニサーバーを新規作成し、前項のセキュリティグループを選択する。
  テンプレートはubuntuを選択したので、作成後にcloudユーザのパスワードが表示される。
  作成に結構時間がかかり,途中タイムアウトすることが多く,ログインパスワードが不明になってしまう。
  また,作成されたように見えても,一覧にIPアドレスが表示されるまでは,作成が終わっていない。
4 仮想サーバーの一覧にローカルIPアドレスが表示されているので,クリックして,新規グローバルIPアドレスを取得。
  その後,スタティックNATを設定すると,このグローバルIPで接続できる。 
このALTUSポータルとは別に、コンソールというインターフェースがある。
ALTUSポータルと同じようなことができるが、パスワードのリセット、グローバルIPアドレスの削除、仮想サーバーへの直接アクセスなど、こちらでしかできない。
メニュー、Basic、コンソールを選択すると、別ウインドウでコンソールが開く。
左カラムで、仮想サーバーを選択すると、クイックビューに操作項目が表示される。
パスワードが不明な場合は、まず、仮想サーバーを停止し、次にパスワードリセットする。
成功するとパスワードが表示されるので,仮想サーバをーを再起動させ,外部からSSH接続で,ログインする。
付属のコンソールの表示で、仮想サーバーに直接接続できるが、なぜかkeyboardの入力落ちがおこるようで、ログインが成功しない。
セキュリティグループで,ポート22/TCPの受信を開いて,SSH経由で接続したほうがよい。
取り合えず、最初の2週間は無料のようなので、SSH接続でUbuntu 16.04 LTSを試してみた。
最近は,Arch Linuxを使っていたので,ひさびさのDebian系になった。

2018年7月7日にAltusシステムのバージョンアップがあり,少し良くなったような気もするが,あいかわらずだめ。
仮想サーバーの初期化をしてもしても,成功せず。サーバの削除も数回繰り返してやっと成功。
仮想サーバーを再度作成しても,なかなかうまくいかず,タイムアウトの繰り返し。
今後に期待したい。
良い点は,メールによるお問い合わせの対応は早いことと,ミニサーバーが安いこと。
ミニサーバーの唯一の制限は,帯域が3Mbpsであることか。
サーバを追加するときにグローバルipを引き継ぐためには同じゾーンに作成する必要がある。

SSH接続で問題なく使えるが、少し時間が空くと切れてしまう。
ホスト側で対策する場合は、/etc/ssh/sshd_configで、ClientAliveIntervalを30に設定し、ClientAliveCountMaxは3のままで変更不要。sshd_config.dに設定すれば更新が簡便。
クライアント側で対策する場合は、
Windowsのrloginであれば、オプションのサーバー、プロトコル、SSH、KeepAliveパケットの送信間隔300secを選択。
Linuxであれば、sshのクライアント設定ファイル
# vi /etc/ssh/ssh_config
Host *
ServerAliveInterval 120
# ServerAliveCountMax 3

rloginを使うと、ファイルのアップロードが、SFTPで簡単にできるので、とても便利。初期設定も、ヘルプ、プライベートプロファイル作成を選ぶと、Rlogin.iniを作成してくれる。
rloginで、文字コードの設定をUTF-8ではなく、間違ってEUCにしていると、manなどの画面コントロール時に、DCS(Device Control Sequence)になり、フリーズ状態になる。
原因がわかるまで、悩んだ。

# cat /etc/shadow
# passwd -S root
rootにはパスワードが設定されておらず、ロックされている。

ConoHa VPS 512MB プランのArch Linuxと比較したが、暗号計算速度は、ConoHaがかなり優れている。
# openssl speed -evp chacha20
Altus ubuntu 18.04では、
type 16 bytes 64 bytes 256 bytes 1024 bytes 8192 bytes 16384 bytes
chacha20 196479.12k 334435.04k 745510.44k 791923.37k 809588.78k 807791.27k
ConoHa Arch linux 4.20.4では、
type 16 bytes 64 bytes 256 bytes 1024 bytes 8192 bytes 16384 bytes
chacha20 242153.79k 444365.44k 999597.44k 2059277.01k 2133522.84k 2138314.75k
税抜き500円と630円の違いかな。

altusのセキュリティグループはファイアーウォールだが、別のグループと孵るとはできないので面倒。設定管理からだとポートは一つずつ設定しなければならない。コンソールからなら連続ポートはまとめて指定できるので便利。



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